卵管造影検査を受けたら、両側卵管閉塞と診断されて、手術するか体外受精するかしかないと言われた…
つらすぎる… 泣
はじめて受けた子宮卵管造影検査で、両側卵管閉塞と診断されました。
子供がほしいのであれば今すぐに手術を受けるか、体外受精をするか、選択してくださいと病院で言われ、病院を出てすぐ歩きながら号泣…
数年前の私の話です。いま思い出しても泣けます。
そんな私ですが、このつらい宣告を受けた日から2年半後、自然妊娠しました。手術は受けていません。
不妊、赤ちゃんができないことは、三十数年の私の人生の中で、いちばんと言っていいほどつらい出来事でした。
あの時の私と同じ悩みをお持ちの人に、少しでも参考になればうれしいです。
不妊検査をはじめて受けるまでのこと
私が結婚したのは29歳(でもほぼ30歳 笑)のとき。
いずれ子供がほしいとは思っていましたが、1年は結婚生活を楽しみたいと思い、子供は望まず。結婚して1年が過ぎたころから、ゆるりと妊活を始めました。
私は学生時代から子宮内膜症の疑いがあったことや、すでに30歳を過ぎていること、まわりに不妊治療経験者が多かったころから、半年くらいで妊娠できなければ病院に行こうと思っていました。
そして実際に半年ほどたっても妊娠せず…
家の近くで不妊検査ができる病院をいくつか調べ、比較的早く予約がとれたところへ夫とそろって出かけました。
子宮卵管造影検査で両側卵管閉塞と診断される
生理周期に合わせて必要な検査をひととおり受けました。少し数値が気になると言われたものもあったけど、基本的には問題なし。
そして最後に受けたのが、子宮卵管造影検査でした。
どんな検査かはここでは省略しますが、造影剤を子宮と卵管に入れてレントゲン撮影し、子宮の形や卵管の詰まりがないかを調べる検査です。
この検査に、ひっかかった。
しかも、両方。
卵管が両方詰まってます。
左側が少し通っているところもありますが、ほとんど見えませんね。
……
それは、自然妊娠はできないということでしょうか。
そうですね、腹腔鏡で卵管の癒着をとる手術を受けるか、体外受精をするか、どちらかをしないと妊娠できないでしょう。
この病院では体外受精はやってはりましたが腹腔鏡検査はできないとのことで、数カ月待ちになりますがと紹介された大きな病院にとりあえず予約を入れることになったのでした。
つらかった。
帰り道で泣いた。
家でも泣いた。
夫が帰ってきてからも大声で泣いた。前向きな夫は、「でも手術したらできるんでしょ?だったら大丈夫だよ。」と言っていた。
でもとにかくその時は頭が真っ白で悲しくて仕方なかったです。
卵管閉塞の結果に納得できず、セカンドオピニオンを求めて他の病院へ
数カ月、腹腔鏡手術を受けるための説明を聞きに、紹介された大病院に行きました。
事前に腹腔鏡手術についてはしっかりと調べ、メリット・デメリットもある程度は理解していました。
腹腔鏡とは言え、おなかを切る手術をするくらいなら、はじめから体外受精をした方がいいのかもしれない。手術を受けることで、逆に癒着がひどくなるケースもあるらしい。
自分の中での答えは出ませんでしたが、だからこそ、この疑問を先生にぶつけてみようと思いました。
そして気になっていたのが、あの一瞬の卵管造影検査の結果が本当に正しいのかということ。
手術を受けるかどうかを決めるくらいの診断をするのだから、手術前にもう一度、再検査を受けることはできないのか。
先生の回答はわりとあっさりしたものでした。
再検査はしません。手術待ちの人がものすごくたくさんいる状態で、その時間はここではとれません。
体外受精をはじめから選択するべきなのかは個人の考え方次第。うちでは自然妊娠したいと望む患者さんに手術を行っています。
癒着がひどくなるケースはほとんどないが、腹腔鏡手術をしても、あまりにも癒着がひどいと卵管や卵管采の詰まりを解消することはできない。などなど。
何だかもやもやが残るまま、帰宅。
私の中では体外受精をするという選択肢はありませんでした。
手術しても子供ができないのであれば、それは神様が私には子育てではなく別の道を歩きなさい、と言っているということだから、いさぎよく諦めようと思っていました。(全然できませんでしたが… 笑)
納得できないまま手術は受けたくない。
そこで私が悩みつつもとった行動が、手術の予約はキャンセルし、別の病院でもう一度、卵管造影検査を受けるというものでした。
両側卵管閉塞と言われたが、両側とも卵管は通っていた!
さっそく別の病院に検査予約をし、はじめの病院でもらった検査結果を持って受診しました。
先生に相談してみたところ、卵管造影検査の誤診はなくはないけど…と言われ、よりきちんとした結果が知りたいのであれば、選択的卵管通水検査を受けてはどうか、とアドバイスをもらいました。
この検査は、小型カメラを子宮の中に入れて、同時に卵管の入り口に直接水を入れてみて卵管が通っているかを確認するというもの。
子宮卵管造影検査では膣から造影剤を入れるので、卵管に直接入れるのとはやり方が異なります。
この方法なら卵管閉塞かどうかがきちんとわかる!
そう納得できたので、私はこの検査を受けることに決めました。
そして受けた結果。
両側、あっさりと通水できたのです!
麻酔なしの検査なので、私も自分の子宮の中や、卵管の入り口を見ることができました。
まったく詰まっていたり、入りにくそうということもなく、あっさり青く着色された水が通っていきました。
先生にその場で、
この通水のおかげで卵管が通ったということはありますか?
と聞いてみましたが、「いやー、まったく抵抗なく通水できたし、もともと問題なかったと思うよ。」とのことでした。
うれしかった反面、
じゃあはじめの検査結果を信じて手術を受けてたとしたら、まったく必要ないのにおなかを切ってたってこと?
体外受精を選んでたら、自然妊娠できたかもしれへんのにその選択をしてたってこと?
と、すごくもやもやしました。
子宮卵管造影・通水検査、その後の話と私の考察
以上、体験をふりかえっていたら長くなってしまいましたが、私の子宮卵管造影検査の誤診の体験談でした。
少し付け加えさせてもらうと、この選択的卵管通水検査のあと引っ越したこともあり、このあとさらに2回、別の病院で卵管造影検査を受けています。
(妊娠するまでに受けた回数、卵管造影3回、卵管通水1回。多すぎ!笑)
病院によってやり方も、診断も、それぞれちがいました。
そして結果的に、このやり方がいちばん正しいよな… と思った病院での子宮卵管造影検査のあと、自然妊娠しました。
4回も卵管の通りぐあいを確認した私のまとめ
子宮卵管造影検査のやり方は病院によって異なる
はじめて検査を受けた病院では、
内診台で造影剤を入れて、少し待つ → 歩いてレントゲン室に移動、撮影
という方法でした。
他の2つの病院では、
レントゲン室のベッドに横になり、造影剤を入れてそのまま撮影
というものでした。
子宮卵管造影検査の診断は病院によって異なる
①はじめての卵管造影 →両側閉塞 →自然妊娠ぜったいムリ!
②選択的卵管通水検査 →まったく問題なし →自然妊娠できる
③2回目の卵管造影 →通りにくい(この場合、造影剤の量を増やすと通ることがあるそうで、通常の倍の量を使った!)けど通った →自然妊娠できるはず
④3回目の卵管造影 →ちょっと通りにくいかな…あ、大丈夫やね →自然妊娠した
両側卵管閉塞と言われたけど自然妊娠できるのか?まとめ
4回も!卵管の通過性をしらべる検査を受けて、一度は両側が卵管閉塞だからぜったいに自然妊娠はできないと言われた私の結論。
自然妊娠できました。
そして思うのは、子宮卵管造影検査を含む、卵管の通過性を調べる検査は色々あって、卵管閉塞は診断が難しい!誤診もありえる!!ということです。
セカンドオピニオンとして他の病院で検査を受けてみたら、まったくちがう検査結果が出ることもありえるということ。
でも、一度の検査結果をもとに、手術や体外受精などという大きな決断をする人もたくさんいはります。
ほんまに卵管両側詰まってるの?と少しでも疑問がある人は、大きな決断をする前に、セカンドオピニオンを求めて他の病院で再度検査を受けてみるという選択もものすごくあり!やと思います。
少しでも、卵管造影検査の結果で悩まれている方の参考になっていればうれしいです。
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